シチリア

2015年05月04日

Italyii編集部

【コラム】文明の十字路、地中海に浮かぶエキゾチックなイタリア、シチリア島へ

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南イタリアに浮かぶシチリア島は、はるか昔から人々を魅了してきた地域。うっとりするような景色と文化に触れてみませんか?

地上の楽園、シチリア島の魅力をご紹介


かつて、文豪ゲーテを「シチリアなくしてイタリアは何の心象も残さない」とまで言わしめたシチリア島。イタリアのどの州よりもエキゾチックで美しい島国です。
今回は、大昔から人々の憬れの地であり続けてきたシチリア島魅力探訪の旅に出かけましょう。


Photo by gnuckx Public Domain

Photo by gnuckx Public Domain

シチリア島は、イタリア半島の南に浮かぶ地中海最大の島。西のパレルモ、東のカターニャを玄関口として本土より空路で約1時間。本土から夜行船なども出ており、海路で約10時間。列車での陸路はおよそ8~11時間です。地中海のど真ん中というその恵まれた立地から、文明の十字路としてかつて様々な国に支配され異文化を受け入れてきました。

多種多様な民族や文化が行き来し、いまも残る異文化の名残が魅力を放っています。そのためか、イタリアの一部でありながら他のどの州ともまた一味違ったエキゾチックな世界を体験できます。さらに、恵まれた気候と異文化交流のお陰で美食の宝庫ともいわれています。海の幸、山の幸、そしてワインも絶品。ここには、地上の楽園たる全ての条件が揃っているのです。


Photo by Esin Üstün[Balcony in Taormina, Sicily - Italy] CC BY 2.0

Photo by Esin Üstün[Balcony in Taormina, Sicily - Italy] CC BY 2.0

Photo by Esin Üstün[Balcony in Taormina, Sicily - Italy] CC BY 2.0

パレルモの見どころ1:エネルギッシュなバッラロ市場(Ballarò)


喧騒の大通り、あちこちで飛び交うシチリアなまりの言葉、整然とした都市計画とは無縁の混沌とした路地裏の様…。これらが異文化の混ざり合ったエネルギッシュなパレルモの魅力。アラブ流の都市計画による迷路のような路地裏があったかと思えば、ノルマン王朝時代の華麗な王宮が姿を現します。そしてパレルモ最大の常設市バッラロ市場は、そんな雑多な路地裏に、庶民の生活に溶け込むようにして存在しているのです。

バッラロ市場には、肥沃な土地と地中海の恵み、異文化交流によって豊かな食文化を育んできたシチリアの、新鮮で滋味溢れる食材が一堂に会し、訪れる者の目を奪います。朝の市場はとりわけ活気づき、見たこともない野菜があったかと思えば、イタリアンおなじみのズッキーニや宝石のように艶々と輝くオリーブ、子羊の生肉が並びます。


パレルモの見どころ2:パラティーナ礼拝堂(Cappella Palatina)


引用:Flickrより
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キリスト教美術の最高傑作と言われるこの礼拝堂は、ノルマン王朝時代の王宮の中にあります。ビザンチン美術による眩いばかりの金地モザイク、天井にはイスラム美術の粋を極めた複雑怪奇な鍾乳石装飾(スタラクタイト)、足元を見ればイスラムとビザンチンの融合した幾何学模様のモザイク(コズマーティ様式)、それぞれが四方八方から訪れた者を圧倒します。


アグリジェントの見どころ:神殿の谷(Valle dei Templi)


紀元前5世紀、ここは第二の故郷を目指してやって来た古代ギリシア人たちの一大都市となりました。詩人ピンダロスが「人類の都市として最も美しいもの」と評したかつてのアグリジェントは、壮麗なギリシア神殿が立ち並び、地中海から高台に向かう緩やかなスロープには潮風が通り抜け、アーモンドの花が咲き乱れる夢の地だったのではないでしょうか。


引用:Flickrより
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ギリシア遺跡群が密集する地区は「神殿の谷」と呼ばれ、高台の頂点に聳えるコンコルディア神殿は神殿建築の最高傑作といわれています。視界が開けた丘からは青く霞む地中海が一望でき、オリーブやアーモンドの木々の合間を縫って穏やかな風が吹き上げてきます。

※編集部注:神殿の谷は「アグリジェントの遺跡地域」として、世界遺産に登録されています。
参考リンク:イタリア政府観光局(ENIT)公式サイト アグリジェントの遺跡地域


引用:Flickrより
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タオルミナの見どころ1:街中心部


Photo by gnuckx Public Domain

Photo by gnuckx Public Domain

眩い太陽、青く輝くイオニア海、陽気な人々に美食の数々。人々が思い描く「シチリアらしさ」に出会えるのが、ここタオルミナです。成熟した観光地であり、この世の楽園を思わせる明るい街並みと豊潤な自然、愛らしいホテルやカフェは、世界中のセレブたちも絶賛するほど。


タオルミナの見どころ2:イソラ・ベッラ(Isola Bella)


Photo by gnuckx Public Domain

Photo by gnuckx Public Domain

Photo by:gnuckx[Public Domain]


タオルミナは絶景の宝庫。とりわけ、イオニア海の美しさは目を見張るほどです。潮の満ち引きによって地続きになることもあるイソラ・ベッラ(※)は、イタリア語で「美しい島」を意味します。この島へはタオルミナの街からケーブルカーで降りられるようになっており、訪れる人々は静かに打ち寄せる波と、透明度の高い海に癒やされることでしょう。

※編集部注:イソラ・ベッラはご紹介しているタオルミーナの半島以外に、マッジョーレ湖に浮かぶ島にも同じ名前の島があります。


カステルモーラの見どころ:城塞跡の展望台


タオルミナの街からタクシーで15分ほど更に高い場所にあるのが、カステルモーラという小さな集落。広場から城へ上がる階段を上っていくと、かつて城のあった場所は展望台となっており、360度タオルミナを見渡せる大パノラマが広がっています。


引用:Flickrより
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シチリア島には、まだまだ知られざる魅力がたくさんあります。素朴で小さな村々や、映画の舞台となった街、食通を呻らせる美食の数々。その多彩で魅惑的なシチリア島に、きっと誰もが虜になるでしょう。

眩しい太陽の下、海の青がいっそう輝きを増すシーズンには、ぜひシチリアへ旅に出てみてはいかがでしょうか。

※編集部註:2016年11月、一部写真の見直しを行いました。2016年12月、記事構成の見直し、一部加筆修正をいたしました。ご了承ください・


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Information

Regione Siciliana

コラム:シチリア自治州各地の見どころ紹介


URL:http://visitaly.jp/travel/sicilia

基本情報は掲載時のものとなります。最新情報につきましては、イタリア観光局公式サイトをご覧ください。※マップはパラティーナ礼拝堂の周辺をご紹介しています。

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