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ナポリ

2016年04月06日

Italyii編集部

【コラム】「ナポリを見て死ね」なんて通じない!?混沌のスパッカナポリ、その魅力とは

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ナポリの下町「スパッカナポリ」は、南イタリアの日常が見られる混沌のエリア。美しい、だけではないエネルギッシュな魅力をご紹介します。

美しい風景だけが、ナポリの全てじゃない!?


Photo by Pixabay

Photo by Pixabay

「ナポリを見て死ね」とはゲーテの有名な言葉ですが、それが単に美しさに感動しての言葉ならば、スパッカナポリを見てこの言葉を思い浮かべる人はまずいないでしょう。

そう、ナポリの下町「スパッカナポリ」は、美しさとはまるで無縁な街。
人と物、清と濁、明と暗が混ざり合う、熱っぽい庶民の街なのです。

一歩足を踏み入れれば、最初は驚き、そして次第にそのカオスの虜に……。今回はそんなスパッカナポリの魅力を味わうべく、個性的なスポットをご紹介しましょう。


Photo by Patrizia

Photo by Patrizia

Photo by Patrizia Peruzzini[IMG_0162]
CC BY 2.0


路地裏の混沌の中にある、エネルギッシュな空気


Spaccanapoli - 50 mm


Photo by Giulio Gigante[Spaccanapoli - 50 mm]
CC BY-SA 2.0

スパッカナポリの魅力を一言で表すのなら、「混沌」という言葉に尽きるでしょう。埃っぽい街並みを、騒々しく行き交う人々、朽ちかけた建物に、解決しないゴミ問題。
雑多な街並は、およそ整然とした調和からはかけ離れているのです。

しかし、そんな少し汚らしい街の中にハッとするほど美しい教会を見つけたり、とびきり美味しいピッツェリアを発見したり、陽気で温かいナポリ人に触れたりすると、いつしかこの街を心の底から好きになってしまうのです。

また、メイン通りだけでなく、路地裏にもこうした発見が満ち溢れています。
細く張り巡らされた路地を彷徨いながら、露店で堀出しものを見つけたり、通りの間から静かな教会が顔を覗かせる風景に、ドキッとしてみたり。


Photo by Pixabay

Photo by Pixabay


Photo by Pixabay

Photo by Pixabay


ちょっと不気味な人形たちの謎「プルチネッラ」とは?


Pulicinè


Photo by mari27454 (Marialba Italia)[Pulicinè]
CC BY-SA 2.0

スパッカナポリを歩いていると、あちらこちらで見かける不気味な姿の人形たち。
ダボダボの白装束に、くちばしのついた黒い仮面、唐辛子のようなコルノ(「角」の意味。ナポリのお守り)をぶら下げて、少し怖くもあります。

実はこれ、プルチネッラというナポリの守り神であり、元々は道化師をモチーフにしているのだとか。
一見おどけた表情のように見えますが、実は寂しさや悲しさを内包している、そんな道化師の姿なのです。
楽しみは分かち合い、哀しみは一緒に背負ってくれるプルチネッラ。
見ているうちに不思議と愛着が湧いてきます。

よく見ると、人形によって表情や持ち物は様々。
ナポリのお土産に、あなたのお気に入りをひとつ見つけてみてはいかがでしょうか。


言わずと知れた人形激戦区「サングレゴリオアルメーノ通り」


Napoli dicembre 2012 #


Photo by Antonio Fucito[Napoli dicembre 2012 #]
CC BY-SA 2.0

ナポリはプレゼーピオという、キリストの降誕を人形で表現したジオラマで有名な街です。
南イタリアが本場と言われ、ここスパッカナポリのサングレゴリオアルメーノ通りには、昔ながらの人形工房がずらりと軒を連ねています。

キリストの誕生シーンを表したものが最も多いですが、他にもショップにはバラエティー豊かな数々のジオラマが置かれ、驚くほど精巧な人形たちが、その個性的な表情でツーリストを迎えます。


Neapel_111117_003


Photo by la_rs[Neapel_111117_003]
CC BY-SA 2.0


先ほどの混沌がウソのよう。「クラリスの回廊」


Basilica di Santa Chiara #napoli


Photo by Antonio Manfredonio[Basilica di Santa Chiara #napoli]
CC BY-SA 2.0

まるでおもちゃ箱をひっくり返したかのような騒ぎのスパッカナポリ。その魅力のひとつは、静けさとのコントラストです。

メイン通りから少し逸れたところに佇むサンタキアラ教会は、1310年当時ナポリを支配していたフランスのアンジュー家ロベール王と、その妃でスペインのマヨリカ出身のサンチャ王妃によって着工されました。

スパッカナポリの騒々しさとはまるで別世界の静謐な内部。そして教会の左手奥の入口からクラリスの回廊へ入ってみてください。そこは柔らかな陽が差し込む緑豊かな中庭で、四方を優美な回廊が囲っています。

ベンチや列柱はマヨルカ焼きのタイル装飾がほどこされた田園風。
のどかで爽やかなクラリスの回廊は、つい先ほどまでいた下町の活気とはまるで無縁の世界のようです。

ここはかつて修道女たちの瞑想の場であったことからも、どれほど静かな空間なのか、分かって頂けることでしょう。


Vedi Napoli e poi scatta - Santa Chiara


Photo by ho visto nina volare[Vedi Napoli e poi scatta - Santa Chiara]
CC BY-SA 2.0


Photo by Pixabay

Photo by Pixabay

Photo by Pixabay


冒険心を煽る地下壕「Napoli Sotterranea」


Napoli dicembre 2012 #


Photo by Antonio Fucito[Napoli dicembre 2012 #]
CC BY-SA 2.0

スパッカナポリの地下には、巨大な地下壕Napoli Sotterraneaが眠っています。ギリシャ人が掘った石切り場をローマ人が水路として利用、その後中世には修道士たちがワインの貯蔵庫として使ったのだとか。

恐ろしく古い地下壕を、蝋燭の灯りを頼りに進むツアーのクライマックスは、冒険心を鷲掴みにされること間違いなし。

まだ見ぬナポリの姿を垣間見ることができるかもしれません。


Napoli dicembre 2012 #


Photo by Antonio Fucito[Napoli dicembre 2012 #]
CC BY-SA 2.0

少しのご紹介ではありますが、スパッカナポリの魅力が伝わりましたでしょうか。

ただ、やはり百聞は一見に如かず!
実際この空気に触れてみなければ、本当のスパッカナポリは分かりません。

ひょっとすると、ゲーテは単にナポリの美しさだけに感動してあの言葉を放ったのではないのかも?

その答えは、実際に行って見つけてみて下さいね。



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コラム:スパッカナポリの魅力紹介



情報はライター執筆時のものです。マップはサンタキアラ教会周辺をご紹介しています。

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