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ナポリ

2017年06月13日

Italyii編集部

【レポート】ポンペイ遺跡で造られたワインの再現に成功したワイナリーとは?カンパーニャ州を代表する老舗「マストロベラルディーノ」へ行ってきました。

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南イタリアの州の一つであるカンパーニャ州は、ワインの生産地としても有名なエリア。なんと、ポンペイ遺跡で行われていたワイン製法の再現に成功したワイナリーもあるのだとか。今回はその再現を行った老舗「マストロベラルディーノ」についてご紹介しましょう。

イタリアのカンパーニャ州といえば、ナポリやポンペイ遺跡・アマルフィ海岸などが有名。ナポリから車で約1時間のアヴェッリーノ県には、日本ではあまり知られていないものの、世界で有名なワイナリー「マストロベラルディーノ」があります。

“このワイナリーの存在なくして、現在のカンパーニャ・ワインは存在しなかった”とも称される、カンパーニャ州を代表する造り手の一つです。

今回は、そんなワイナリー見学の様子を、代表的なワインやレストランとあわせてご紹介します。


マストロベラルディーノ(Mastroberardino)について


写真: la luce

写真: la luce

マストロ ベラルディーノは、南イタリアのカンパーニャ州・ヴェスヴィオ火山の麓にあるアヴェッリーノ県アトリパルダという町に位置するワイナリー。

1878年創業、ワイン製造は1700年頃から既に作り始めていたという、まさにワイン作りの老舗です。


写真: la luce

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最初は「ベラルディーノ」という社名でしたが、2代目オーナーのピエトロ氏が「マストロ=名匠」という称号を獲得し、現在の「マストロベラルディーノ」という名前になりました。

イタリア政府からポンペイ遺跡のプロジェクト(※後述)を依頼されたり、赤ワインで数々の賞を受賞したりと、今やイタリアだけでなく、世界的な評価を受けるワイナリーとなっています。


写真: la luce

写真: la luce

マストロベラルディーノが評価される理由の一つは、「土着のブドウ品種を守り続けた」ということ。第二次大戦以降、育てやすい国際ブドウ品種が出回り、多くの生産者が伝統的な地元産のブドウ品種の栽培を諦め、次々と国際品種に変えていきました。

そんな中、9代目オーナーのアントニオ氏はカンパーニャ州の土着品種にこだわり続け、国際品種には一切手を出さず、カンパーニャ州の伝統的なブドウ品種を守り抜きました。

現在、ギリシャ時代に伝わったとされる歴史あるブドウ品種のワインが飲めるのも、マストロベラルディーノの功績と言われています。


ポンペイのワインを再現!~ヴィッラ・デイ・ミステリ~


写真: la luce

写真: la luce

マストロベラルディーノは1996年、その歴史と功績が認められ、イタリア政府より“ポンペイ遺跡のブドウ畑で、当時のワインを再現する”というプロジェクトを唯一託されました。これは、遺跡の中で実際に発掘されたブドウ畑の跡に、当時のブドウ品種・栽培方法を再現するというもの。

その後、「ヴィッラ・デイ・ミステリ(Villa dei Misteri)」という名を冠した、約2000年前にポンペイで造られていたとされるワインを再現することに成功しました。このプロジェクトは現在も引き続き行われており、ポンペイ遺跡では実際に畑を見ることもできます(※)。

※畑に入ることはできませんが、畑近くの展望が開けるビューポイントや畑の入り口から眺めることができます。


■関連記事:一夜にして消えた街、ポンペイへタイムスリップの旅


マストロベラルディーノを代表する赤ワインと白ワイン


マストロベラルディーノのブドウ畑は、ヴェスヴィオ火山の土が積もった標高400~700mの小高い丘に位置しており、火山灰の豊かな土壌と標高の高さを活かした酸とミネラルが特徴です。

たくさんの種類のワインが作られていますが、その中でも代表作と言われる赤ワインと白ワインをそれぞれご紹介します。

ナポリやアマルフィ近郊では、レストランやバールに置かれていることも多いので、お食事の際はぜひ試してみてくださいね。


タウラージ ラディーチ(Taurasi Radici)


引用:マストロベラルディーノ公式Facebookページより


カンパーニャ州の土着品種の「アリアニコ」というブドウから造られる赤ワイン。

熟成により、奥深い味に生まれ変わります。また、厳しい基準をクリアしたワインにのみ与えられる最高格付「D.O.C.G.」のワインとしても認められています。

“ ラディーチ(Radici) ”とはイタリア語で「根源・根」という意味。カンパーニャの土地を離れず、この土地の土着品種でワインを作り続けるという誓いをたて、代表作タウラージに“ ラディーチ ”と名付けたと言われています。

多くの賞を受賞し、南イタリア産赤ワインの最高峰ともいわれる、マストロベラルディーノの代表的な赤ワインです。


グレコ・ディ・トゥーフォ(Greco di Tufo)


引用:マストロベラルディーノ公式Facebookページより


紀元前約1世紀頃に、ギリシャ人が持ち込んだといわれる歴史あるブドウ品種「グレコ種」を使った白ワイン。

第二次世界大戦で絶滅の危機にあったこのグレコ種を、9代目アントニオ氏が復活させました。このワインも、最高格付「D.O.C.G.」のワインとして認められています。


ワイナリー見学へ行って見よう!


写真: la luce

写真: la luce

マストロベラルディーノでは、ワイナリー見学&試飲も行っています。

何気なく口にしていたワインも、ブドウの歴史や作り手の愛情を知ってから味わうと、一味違う味わいに感じられます。ワインを飲むことがもっと楽しく、奥深くなりますよ。

ワイナリーはアヴェッリーノ県アトリパルダという町に位置しており、ナポリまたはサレルノから車で約1時間。

見学は、平日のみ・完全予約制(イタリア語もしくは英語)なので、事前に予約・確認を必ずしてくださいね。


写真: la luce

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見学+試飲ができるコースは全部で4種類。その他に、軽食や食事に合わせたワインを楽しむコースもあります。

見学時間は、ワイナリーと試飲を含めて約1時間~1時間半(コース内容によって変動)となります。


写真: la luce

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ワインと一緒に食事を楽しむ場合は、ワイナリーが運営するレストラン「モレビアンカ(Morebianca)」でのランチまたはディナーがおすすめ。

白を基調とした清潔でゆったりとしたレストランで、天気が良ければテラス席での食事も可能です。※ワイナリーからは車で約20分です。


写真: la luce

写真: la luce

レストランでは、ワイン畑が広がる風景を眺めながら、美味しいワインと一緒にナポリの郷土料理をモダンにアレンジしたお料理が味わえます。

旅行の楽しみ方は色々ありますが、その地域でしか採れない地元産のワインをその土地で味わうのも旅の楽しさのひとつ。

カンパーニャ州名産の、水牛のモッツァレラ・チーズやナポリの郷土料理と一緒に、マストロベラルディーノのワインを味わってみてはどうでしょうか。


執筆・写真:Italyii ライター la luce
la luce Facebookページ
la luce Tumblr


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Information

Mastroberardino

マストロベラルディーノ

Via Manfredi, 75-81, 83042 Atripalda AV


URL:http://www.mastroberardino.com/en/

情報はライター執筆時のものです。最新情報は公式サイト・SNSアカウントをご確認ください。

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