ローマ

2015年11月29日

Italyii編集部

【コラム】イタリア流カフェの楽しみ方。

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イタリアの日常には、カフェが欠かせません。その楽しみ方とともに、ローマ最古のカフェをご紹介。

スタイルによって呼び方の違う、イタリアのカフェ。


イタリアに行けば街のそこら中にカフェがあり、決まって常連客で賑わっていて、イタリアとカフェは切っても切れない関係にあることが分かります。
私たちのイメージするところのカフェは、イタリア には細かく分けると3種類あります。

最もよく見かけるのがカウンターで立ち飲みするタイプのBAR(バール)。
2つ目はテーブル席があり落ち着いて飲めるCAFE(カフェ)。
3つ目は、焼き菓子を売る菓子店でコーヒーも楽しめるというPASTICCERIA(パスティチェリア)です。



撮影:Italyii ライター

撮影:Italyii ライター


ただし、バールとカフェの境は曖昧で、バールであってもテーブルのある店、カフェであっても立ち飲み用のカウンターがある店がほとんどです。
したがって、ここでは両者をまとめてカフェと呼ぶことにしましょう。

イタリアでは、カフェが人々の生活に根付いています。
朝起きて、出勤途中に、休憩中、食事の前後、おやつの時間、寝る前に。
多い時には日に何十杯も飲む人もいます。
イタリア人にとってコーヒーとは、楽しむとうより習慣であり必要不可欠なもの。
カフェとはコンビニやトイレと同じようなものなのです。

さて、せっかくイタリアへ行くのならこのカフェ文化に触れてみない手はありません。
今回は、観光の途中に立ち寄りたいローマの老舗、カフェ・グレコをご紹介しつつ、カフェでのアレコレを学んでいくことにしましょう。



観光中に立ち寄りたい、ローマの「カフェ・グレコ」


希臘咖啡館


カフェ・グレコとは、1760年創業、ローマ最古、イタリア国内でも2番目に古い老舗です。
かつてはゲーテ、アンデルセン、ワーグナー、ダンテなど名だたる芸術家たちがこのカフェを訪れサロンで芸術談義に夢中になっていたといいます。
国の重要文化財にもなっている歴史的な建物の内部には、まず立ち飲み用カウンターがあり、奥にはゆっくり過ごせるテーブル席のサロンがあります。


Antico Caffé Greco (Via Condotti - Rome)


バール的な性格、そしてカフェ的な性格を併せ持つカフェ・グレコは、イタリアンカフェの初心者や観光客にも入りやすいお店。

観光で必ず立ち寄るスペイン広場からすぐ、コンドッティ通りにあり便利です。
アンティークな調度品や絵画が並び、燕尾服を着たバリスタやカメリエーレ(給仕係)が立ち働くレトロでノーブルな雰囲気の店内は、まさにローマの歴史を生き抜いて来た老舗ならでは。



イタリアのカフェでの注文と席についてご紹介


カフェでの注文方法は大きく分けて2つ。
先払い式か後払い式かです。
先払い式は客の多い有名店や大型店に多く、立ち飲みタイプの基本的な注文形式です。
レジで注文、支払を済ませレシートをカウンター内のバリスタに渡してコーヒーを作ってもらいます。
後払い式は誰が何を飲んだかをバリスタが覚えていられるくらいの規模の個人店に多く、カウンターで注文し飲食を済ませてからレジで支払をします。

また、テーブル席タイプのカフェでは着席してからカメリエーレが注文を聞きにくるため、支払はテーブルでの後払いとなります。
一般的にはカウンターよりテーブル席の方が値段が高くなるので注意しましょう。
ただし、カウンターの近くにテーブル席があり、注文したものを自分で運んで座るセルフ型テーブル席ならば値段は変わりません。



撮影:Italyii ライター(ミラノのカフェにて)

撮影:Italyii ライター(ミラノのカフェにて)


イタリアで「コーヒー」を頼むときは


さて、ではコーヒーを頼んでみましょう。
ここで注意したいのが、イタリアでただ「カフェ(コーヒー)」と頼めば、必ずエスプレッソが出てくるということです。
日に何倍もコーヒーを飲むイタリア人にとっては、カウンターでささっと立ち飲みできるエスプレッソがスタンダード。
カフェと言えば日本感覚のブレンドやアメリカンが出てくると思ったら間違いです。
私も初めは驚きました。
もしも日本で頼むものと同じようなものが欲しければ、「カフェ・アメリカーノ」と頼みましょう。

他にも、エスプレッソに泡立てたミルクを加えた「カフェ・マキアート」、マキアートよりもミルクの分量が多い「カプチーノ」、エスプレッソに泡立てないミルクを加えた「カフェ・ラテ」などが代表的です。
たいていどのカフェにもあるので、メニューを見ずに注文してみると格好良いですね。
カフェ・グレコでは定番のエスプレッソ、そしてカプチーノが人気です。
カプチーノは主にイタリア人は朝に飲み、カフェ・ラテは全体量が多いのでランチにパニーニなどと一緒に飲むのに適しています。



参考:カフェ・グレコのカップ。
Caffe Greco espresso cup & saucer



一緒にいただきたい、各地のドルチェ


カフェではドルチェも楽しみのひとつ。
ドルチェとは、イタリア語で「甘美に、優しく」という意味で、スイーツ全般を指します。
イタリアでは朝の通勤途中など、エスプレッソと甘いドルチェを朝食代わりに頬張っている常連客の姿をよく見かけます。装飾性の高いフランス菓子と比べ、イタリアのドルチェは素材を生かした素朴なものが多くみられます。

地域によってもドルチェに違いがあり、酪農の盛んな北部はクリームやバターをふんだんに使ったもの、南部はレモンや蜂蜜、アーモンドを使ったものが多く、北に行くほど洗練されてきます。
カフェ・グレコはドルチェのバリエーションも豊富。
その特徴にもぜひ注目して選んでみて下さい。
カフェ・グレコの公式Facebookページはこちら
https://www.facebook.com/AnticoCaffeGreco/



エスプレッソの立ち飲みに挑戦


イタリア人流を極めたいなら、カウンターで常連客に混ざりエスプレッソの立ち飲みに挑戦してみましょう。
グラニュー糖は最低2袋。
3口で飲み干し、カップの淵にはクレマの3本筋、底にはグラニュー糖をうまくドーム状に残すのが通の飲み方です。


慣れてくれば、観光客の少ない路地裏の本格バールや朝の通勤時間にビジネスマンに交じって、はたまた井戸端会議に夢中なおじさん連中を横目で見ながら、イタリア人のようにいつでもどこでもカフェを楽しめるように。
カウンターをめぐる人間模様なんかもなかなか面白いもの。
知れば知るほど奥深いイタリアンカフェの世界に、きっとあなたも魅了されてしまうこと間違いないでしょう。


撮影:Italyii ライター(ミラノのカフェにて)

撮影:Italyii ライター(ミラノのカフェにて)

Information

Antico Caffè Greco

アンティコ・カフェ・グレコ

Via dei Condotti, 86, 00187 Roma


営業時間:9:00~21:00
定休日:日曜、祝日
URL:http://www.anticocaffegreco.eu/

情報は掲載時のものです。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。

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